邦画バブルはもう終わったのか?『3月のライオン 後編』感想/ネタバレ

あらすじ

川本3姉妹との出会いから1年がたち、今年も獅子王戦トーナメントが始まるが、最高峰を目指す棋士たちには、さまざまな試練が待ち受けいた。一方、川本家に3姉妹を捨てた父親が突然現れ、耳を疑うような要求を突き付けてくる。零を演じる神木のほか、ライバルで親友の棋士・二海堂晴信役の染谷将太や有村架純、佐々木蔵之介、加瀬亮ら豪華キャストが前編に引き続き共演。川本3姉妹の父親役で伊勢谷友介が新たに登場する。

スタッフ

監督
大友啓史
原作
羽海野チカ
脚本
岩下悠子
渡部亮平
大友啓史
主題歌
藤原さくら
キャスト
  • 神木隆之介 桐山零
  • 有村架純 幸田香子
  • 倉科カナ 川本あかり
  • 染谷将太 二海堂晴信
  • 清原果耶 川本ひなた
  • 佐々木蔵之介 島田開
  • 加瀬亮 宗谷冬司
  • 伊勢谷友介 甘麻井戸誠二郎
  • 高橋一生 林田高志
  • 伊藤英明 後藤正宗
  • 豊川悦司 幸田柾近

作品データ

製作年 2017年
製作国 日本
配給 東宝、アスミック・エース
上映時間 139分

全然待望してなかったけど。

まず前提として、前編があまり性に合わなかったのですが、前編を見てしまったために

「後編も劇場で見なきゃ文句を言う資格もないよなあ…。」

ということで今回いやいや見に行ってきました。

(実写版進撃の巨人後編の時の方がもう少しわくわくしていた記憶。笑)

結果としては前編が気に入らなかった人からすると特に上積みのないものに感じられるし、

でも逆に前編が楽しめた人には楽しめるものなのかもなぁと感じたりしました。

前作の感想はこんな感じです。

立ちはだかる某将棋映画の影『3月のライオン前編』 感想/ネタバレ
あらすじ 幼い頃に交通事故で両親と妹を亡くし、父の友人である棋士・幸田に引き取られた桐山零。深い孤独を抱えながらすがりつくように将棋を指し続...

前編と比べて

まずはじめに前編と比べて後編はどういった話運びになっているかというと、

将棋のシーンは割と少な目で、基本的には零と川本家の人間模様に焦点を当てて描かれていたように感じました。

人間模様が描かれていくのは全く問題ないのですが、

前編から急に川本家の家庭事情や、学校問題が描かれていくことでちょっと物語が停滞してしまう感じを受けました。

これは前後編にした弊害だと個人的には思いました。

上映時間が長くなったからと言ってのんびりだらだら描いて良いということにはならないですからね。

なんならこれを1本の映画として2時間30分くらいにまとめて削ぐところは削いでいた方が出来のいいものができていたのではないかと思ってしまいました。

将棋映画として見ても…。

将棋映画として見たとしても、前回述べたように『聖の青春』に惨敗で、

今回の構図として、主人公桐山零が川本家に積極的に関わろうとしていく

行き過ぎて拒絶される

俺には将棋しかないんや!と頑張る

急に強くなる

というもので、強くなるまでの過程に全然グッと来ないし、

桐山の行動が独りよがりにしか思えず、感情移入できない。

よって最後の後藤との対局中に前後編で起こったことを走馬灯のようにフラッシュバックされたところで見てるこっちはうんともすんともなわけです…。

伊勢谷友介が…。

そして最も本作において致命的だと思われるのが、

伊勢谷友介のキャスティングです。

彼がどう見ても倉科カナ演じる川本あかりの父親だとは思えないのです!

どんなに頑張って髪を白髪にしてみたりして老けさせてみたところで、

(ていうかその辺の老けメイク加減が全然頑張れてないのですが…。)

到底そういう年齢には見えないのです。

それならもっと適役がいたんじゃないかなぁと。

原作のビジュアルありきで考えた感は否めないキャスティングにがっかりしました。

春の歌

ここまでやんややんや言ってきましたが最後に唯一良かった点を挙げて今回は終わろうと思います。

それはエンディングテーマです!

まぁ前編のぼくのりりっくのぼうよみも良かったのですが、

今回の藤原さくらさんの歌う「春の歌」がとても素晴らしかった!

というのも僕は藤原さくらさん主演の月9ドラマ『ラブソング』を毎週楽しく拝見しておりまして、

今回こうして彼女の歌を映画館の音響設備で聞くことができたということに大変感動してしまいました。というだけなのですが。笑

まぁもともとスピッツの原曲も好きだったのと、彼女特有の音階解釈がとてもハマっていて良かったという個人的な印象でしかありませんが、

この映画の鑑賞後感を良くしていることは間違いない事実だと思います。

なので藤原さくらファンは絶対に見ましょうね!

(話のすり替え。笑)

まとめ

今回見てみて改めて思ったのは、僕は大友啓史監督作品とはとことん相性が悪いということでした。

これまで見てきたるろうに剣心シリーズはさておいても『プラチナデータ』『秘密』『ミュージアム』そしてこの『3月のライオン』。

どこかでみたようなサスペンス『ミュージアム』
今回は映画『ミュージアム』をご紹介します。 新宿ピカデリーにはこんな感じの展示がございました。 あらすじ 雨の日だけに起こる猟奇殺...

どれをとっても全く琴線に触れてこない。

もう根本的に合わないんでしょうなぁと思わざるを得ません。

おそらく今後も大作を作っていくことになる監督さんなのだろうとは思いますが、

彼に作らせていては世界と戦える映画なんて絶対に生まれないと僕は思います。

昨年見せつけてくれた邦画の可能性をことごとく食いつぶす駄作を量産するだけだと思います。

少なくともこの『3月のライオン』は前後編の大作として今作られるべき作品ではなかったとはっきり明言して今回は終わらせていただこうと思います。

(加瀬亮はとてつもなく素晴らしかったです!)

おすすめ度

☆6.5/10

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