亀梨和也主演映画『PとJK』感想/ネタバレ

あらすじ

亀梨和也と土屋太鳳が共演し、廣木隆一監督のメガホンにより、三次マキ原作の同名コミックを映画化。警察官(P=POLICE)と女子高生(JK)による秘密の年の差結婚を描いたラブストーリー。警察官の功太は合コンで大学生のカコと出会い、2人は惹かれあう。しかし、大学生だと思っていたカコが実は女子高生だと知り、功太はカコを冷たくあしらう。互いの気持ちに気づきながら、警察官という立場から女子高生とは付き合えないと自制していた功太だったが、カコの一途な思いを知り、彼女と正々堂々と一緒にいられるようにと、カコへ「結婚しよう」とプロポーズをする。

スタッフ

監督
廣木隆一
原作
三次マキ
脚本
吉川菜美
撮影
鍋島淳裕

キャスト

  • 亀梨和也 佐賀野功太
  • 土屋太鳳 カコ
  • 高杉真宙 大神平助
  • 玉城ティナ 矢口三門
  • 西畑大吾 永倉二郎
  • 村上淳 本谷誠一
  • ともさかりえ 本谷陽子
  • 大政絢 小森ふみ
  • 田口トモロヲ 山本修一

作品データ

製作年 2017年
製作国 日本
配給 松竹
上映時間 124分

映画をやろうという気概の見えるオープニング!

元々そんなに見る気はなかったのですが、

なぜだか妙に気になってしまい今回劇場に足を運びました。

(少女漫画原作のジャニーズ絡みということで若干居心地の悪さを感じながら。笑)

亀梨和也と聞いて思い浮かぶのは入江悠監督作『ジョーカーゲーム』ですが、

あの作品はなにがやりたいのかもわからず、

なおかつ亀梨を魅力的に撮ってるようにも思えず、

とても残念な気持ちにさせられたことを覚えています。

今作はどうなんだろうと少々不安ではありましたが、

前作『オオカミ少女と黒王子』で少女漫画原作を軽やかに料理して見せた廣木隆一監督だけあって中々楽しめるものだったように感じました!

随所に「これは映画なんだ!」という気概が感じられて少し身震いしたりもしました。

まず冒頭のカコが電車に乗るために走ってくる場面のカメラワークはその辺に転がっている原作もの映画とは一線を画すカメラワークで、

路面電車を上手く活用した、この画を見るだけでその土地がどういう場所なのかを1発で分からせてくれる素晴らしいアイデアだったと思います。

その画に魅せられてしまった僕は、その後の16歳を22歳と偽って合コンに参加するという、

今になって考えると違和感バリバリのくだりもなんなく受け入れてしまいました。笑

それと『火花』フリークとしてはその合コンのシーンに好井まさおと高橋メアリージュンが出演していたことに「おぉ!」と思わされたりしました。

(火花からは他にも田口トモロヲと松永拓野がご出演。)

そしてそこからとある事情から土屋太鳳を亀梨が助けるところで亀梨初登場となるわけですが、

正直「あれ、こんなにかっこよかったっけ?」と思ってしまいました。笑

ファーストショットから魅力的に撮ることに成功していたと思います。

そんで終電に遅れないようにという名目のこれね!

ファーストカットにも通ずる線路を挟んでのショット。

素晴らしいと思います。

なんか見ていてすごく興奮してしまいました。笑

映画的興奮に溢れていたと思います。

ほら太鳳ちゃんもすごく楽しそうでしょ?笑

そしてここからの亀梨の豹変具合も面白いんです。

ただ、後々分かってくるキャラクターを鑑みるに、

あの言葉遣いはやりすぎのような気がしてしまいましたが…。

なんにせよ、このシーンまでの一連の流れは「映画ってのはこうやんだよ!ドヤァ」

と言われているようで「廣木先生、勉強になります!」ってな感じでした。

映画作りはお祭りだ!

まぁなんやかんや言いましたが、

興奮していたのはその冒頭部分がピークで比較的中盤は落ち着いて見ていたし、

少女漫画的キャラクター設定にうーんと思うところはなくもなかったです。

でも物語が文化祭の準備ぐらいに差し掛かると僕の心は一変!

もう美術さんの頑張り具合に感服しっぱなしでした!

映画として文化祭を再現する以上それはゼロから作らなければいけないわけで、

その努力量たるやかなりのものだと思うんです。

今まで文化祭のシーンが組み込まれている学園映画はたくさん見た記憶がありますが、

光景を見てこんなに興奮したことはありません。

最も感動したのは体育館のシーンでした。

体育館に学生服と河童のコスプレをした2人が手をつないで現れるシーンからそのシーンは始まります。

(なぜ河童のコスプレなのかは不明。可愛かったけど。笑)

人でごった返す体育館では吹奏楽部の演奏が行われていて、

その光景を2人を映すショットから徐々に吹奏楽部の方を映していきます。

さらには体育館上方から全体を映す。

それをすべてワンショットのクレーン撮影でやってのけているのです!

僕にはこのシーンが美術、撮影、エキストラの配置などなどの映画におけるすべてが詰まっているもののように思えて猛烈に感動してしまったのです。

「胸キュンってこういう感覚のことを言うんだ!」って初めて知りました。

(絶対に違う。笑)

まぁなにはともあれ「映画作りというのはそれだけでお祭りなんだよ」

ということを文化祭のシーンを通して改めて気づかせてもらえたような気がします。

ありがとう、廣木先生!

少女漫画原作の限界

とまぁここまで読んでいただくとまるで絶賛しているかのように感じられるかもしれませんが、

本作は少女漫画原作でも十分に戦えることを証明する一方で、

少女漫画原作の限界を感じずにはいられない作品でもあるのです。

少女漫画原作を使うということはある一定の客層を狙えるというのは確かなことだと思います。

ただ、キャラクター設置や台詞など使いまわさなければいけないことが多いため、

それが映画としての完成度の妨げになってしまう。

そうなることによって、見た後は「楽しかったね」と思えたとしても、

3年,5年,10年と経っていくうちに誰にも見向きもされない作品に成り下がってしまうのです。

やはり本物の映画というのは「鮮度が錆び付かない」もののはずなんです。

どんなに面白い作品であっても本物の映画になれないという点でとてつもなく惜しいと言わざるを得ないと思います。

まとめ

まぁでも面白かったですけどね。

(どないやねん。笑)

函館の景色はきれいでいつか行ってみたいと思えたし。

山田孝之のカンヌ映画祭で木にされて以来ぶりの村上淳とともさかりえの夫婦感もよかったし。

ミュージカルチックなエンディングも『ララランド』をちょっと思い出したりして凄い良かったし。

(もうちょっとカメラのブレがなければなお良い。)

概ね満足というか期待してたよりははるかに楽しめました!

亀梨ファンの方以外にもおすすめできる作品だと思います!

(土屋太鳳も可愛いよ!)

そして最後に言及させていただきたいのが玉城ティナちゃん!

主演などに欲を出さずにこれくらいの役回りで出続けてくれれば、

とてもいい女優さんになれると思いますので頑張ってほしいです!

おすすめ度

☆8/10

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