あー、カレー食べたいー!『火花』第6話 感想/ネタバレ

あらすじ

山下と初単独ライブの準備に明け暮れる徳永。相変わらず金のない神谷とは、公園で飲みながら語り合っていた。そんなある日、神谷から連絡を受ける。

またしても沖田監督演出が炸裂!

前回に引き続き今回も沖田監督演出が炸裂しております!

例えばスパークス単独ライブのチラシがお金をかけられないために白黒であることと掛けて、

唐突に映像をモノクロにしてみてそこから連想されるフランス映画やサイレント映画にオマージュをささげるような演出にしてみたり、

チラシを破るふりをして二人で遊んでいる様子を後ろの席の人にチラ見させたり、

子ども相手に蝿川柳を披露するという謎の遊びに巻き込まれて困惑する赤ちゃんの顔を正面からアップで捉えたり、

おみくじを引きに来た徳永の隙を見てお菓子を食べる巫女さんの姿を映したり、(その姿がめちゃくちゃ可愛い。)

カラオケを無理やり歌わされた店員が店長とおぼしき人にとがめられる姿まで必要ないのに撮ったり、

そのような主要キャストと関係のないキャラクターたちの生活が見えてくるような演出の数々がとても印象的でした。

そういう人たちが演出によって確かに存在するようになり、

僕らの生活している日常と同等の地平の事柄として描かれるから沖田監督の作品は笑えるんだと思います。

こうやって違う監督がそれぞれの回を演出していると特色が見えてきてとても見ごたえがありますね。

あー、カレー食べたいー!

そして今回のトピックとして1番に挙げたいのがスパークスの単独ライブでした。

単独ライブではこれまで部分部分しか見ることができなかったスパークスの漫才を初めて1本通して見る時間を視聴者に与えてくれます。

その漫才を見て何より驚くのがスパークスの漫才の質の向上です。

今までのネタよりはるかに面白くなっているし、

こんなことを言ってしまっては何ですが、その辺の芸人さんのネタよりはるかに面白いなと思ってしまいました。

この撮影に向けてどれくらいスパークスの二人が練習したのかはわかりませんが、

相当の努力を積んだことは、間違いないと思います。

撮り方も非常に凝っていて冒頭部分は二人を正面からとらえたカメラでしたが、

テンポが上がってくるにつれて、カメラ目線で撮ってみたり、

口元のアップで撮ってみたり、

下からの煽り映像にしてみたりと、

必要以上に色々な角度から撮っています。

スパークスの二人にとってこの漫才が挑戦であるように、

スタッフ陣にとっても挑戦だったのでしょう。

その2つが上手く呼応しているように感じられた点もよかったです。

そしてなにより「カレーが食べたくなる漫才」なんて初めて観ました。

これはとても凄いことだと思います。(褒めてます)

「あー、カレー食べたいー!」

真樹との別れ

そしてさらに今回は真樹との別れもありました。

真樹との別れはこの『火花』という作品においてある重大な要素だと思っているので、

この要素が今後どういう風な役割を担っていくのかぜひ楽しみにしておいてください。

別れというのはいつも唐突にやってきて、

なおかつちゃんと別れられることもあれば自然と別れてしまっていることがあるわけです。

そんな別れをこんな風にゆるゆると描いているのもまたこの3人の別れにふさわしい形のように思えるのです。

本当はあの部屋に4人いるのに3人しかいないようにしか思えない、

黒田大輔さんの存在の消し方も素晴らしかったと思います。笑

ちなみにあの部屋で流れていた2時間ドラマは撮影に1日掛けて撮られているんだそうです。

ほとんど映ってないのに。笑

そういう無駄に思えることも楽しんでやるという姿勢が作品作りには欠かせないものだと思いますし、

沖田監督はそういうことを信じてやっている監督なので改めて信頼できる人だなと思わされた次第でございます。

『火花』を見ている方で沖田修一監督作品をまだあまり見たことがないという方はぜひ見てみてください。

きっと気に入ると思いますよ。

それではまた次回。

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