山田孝之も人間だもの!『山田孝之のカンヌ映画祭』最終話山田孝之 故郷に帰る 感想/ネタバレ

あらすじ

映画「穢の森」クランクイン当日、山下敦弘監督と主演俳優・芦田愛菜が降板することになり、山田孝之プロデュース映画の現場は崩壊した。キャストやスタッフは解散し、合同会社カンヌの荷物も片付けられた。数日後、山田孝之はメイキングの撮影スタッフを誘い、故郷の鹿児島へとむかっていた…。

冒頭から山田の故郷にある中学校を訪れる姿は河瀨直美監督と作った短編を彷彿とさせる風景で、その景色とそれを見ている山田孝之を見ているだけでなにか心に迫るものがある。

まさか前話のあのラストのアンチ山田的展開から一瞬にして山田側に引き戻されるこの作りは最早凄いとしか言えないです。

松江哲明監督の素晴らしい編集。

予告で悔しいなと言っていたシーンは映画がダメになってしまったことに対してではなく、家が無くなってしまったことに対するものだったんですね。

素晴らしいミスリードだったと思います。

いやー、無くなったと知らずに自分がかつて住んだ場所を訪れるのきついっすねー。

自分のことだと思って想像するだけで胸が苦しくなりました。

橋口監督の傑作映画『ハッシュ!』に主人公が家が無くなったあとの土地の狭さに涙するという名シーンがあるのですが、そのシーンを思い出したりしました。

そして登場する山田父。

これは本物のお父さんということでいいんですよね?

もう何がホントで何が嘘かなんて全く分からないですけど信じてみたくなる世界がそこにはありました。

っていうか映画の話どこいったんだよ!?笑

あんなものなかったかのように終始山田孝之が故郷を巡る画が繰り広げられて困惑しました。笑

山田孝之の家族構成は姉が歌手と女優をやっているということしか知らなかったですが、両親が離婚していたんですね。

中学校以降は鹿児島を離れてしまったようですが、それでも父親と仲良さげに話す山田孝之の姿はなんだかとても微笑ましかったです。

父親の部屋に『手紙』や『十三人の刺客』のポスターが貼ってあるところを見るにこれまで連絡も取り合ってきたような仲なのだろうと思います。

「あっ、なんだ、山田孝之も人間なんじゃん」

誰かの子どもとしてこの世に生まれ落ちて懸命に生き続けている一人の人間なんだと、

そんな当たり前のことに改めて気づかされました。

っていうか、前作から相当な時間を視聴者に見せているのに人間足りえてこなかった山田孝之があまりにも異常だということの証でもあるのですが。笑

それだけ真実の時間が流れ続けていた最終話の十数分だったと思います。

そしてそれを経て山田孝之が下した決断は再び映画を撮るということでした。

それを芦田愛菜ちゃんに説明している姿もこれまでの接し方とはまるで違うものでした。

それまでの山田は芦田に対してろくに目も見ないで話すようなそんな印象だったのですが、実直に敬語でなおかつにこやかに姿に山田の成長を感じてみたり。

本気で面白いと思えるものを本気で作りたい。

山田孝之自身を映画にする?

生き方とか想いを映画にする。

山下監督が再び現場に現れた時僕は自然と涙を流しました。

この物語の締めくくりとしてこれしかないと言っても過言ではないほどに素晴らしいエンディングでした。

たとえあの山下監督の気まずそうな感じや、芦田愛菜ちゃんにそれぞれの紹介をさせるくだりが演出であったのだとしても、そんなことは関係ないくらいに抜群に素敵でした。

『山田孝之の東京都北区赤羽』から見てきている人はより一層グッとくる山田山下友情エンディングなのではと思います。

そうして出来上がった映画のタイトルは…

『映画 山田孝之3Ⅾ』???

なにそれ!!笑

でもこの最終話を経て作られたものがどんなに馬鹿げたものであったとしても、

きっとそれはとてつもない意味のある作品になっているように感じています。

やったー!まだ終わりじゃなかったー!!!笑

公開を楽しみに待ちたいと思います。

これまで僕が購入したDVD-BOXは『モテキ』『山田孝之の北区赤羽』のみなのですが本作も迷わず購入しようと思います。(テレ東の思う壺。笑)

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