『山田孝之のカンヌ映画祭』第11話芦田愛菜 決断する 感想/ネタバレ

あらすじ

映画「穢の森」の母親・さちこ役で出演するはずだった長澤まさみから断られた山田孝之は、母親・さちこ役は俳優ではなくオブジェを使用することを独断で決めてしまう。クランクイン当日の早朝に何とか完成したオブジェで、いよいよ映画の撮影がはじまろうとしていた。芦田愛菜とオブジェとのリハーサルを見た山田は…。

まさかこんな展開になっていくとは…。

このガチ喧嘩がもしネタなんだとしても、本当に真に迫っていたし、山下監督の想いを考えるととても嫌な気分になりました。

山田孝之のことを本当に嫌いになりそうでした。

今まで笑える要素を適度に散りばめながら楽しんで見られる作りになっていたのとは一変して、今回は映画を作ることにおける妥協の線引きの難しさをただただ実直に描いた回でした。

(いや、でも本当はもっと軽やかに行っていくべき線引きをこじらせているのは山田孝之当人でしかないのですが…。)

役者の代わりにオブジェを使ったり、素人の役者さんを裸で火祭りにあげるなどある種極端な状況がいくつも存在している作品であるものの

山下監督の線引きはとてもシンプルで、

「今こうやって集まっているメンバーでとりあえず撮ってみないか」と。

そうすることでしかなにも始まらないと。

確かに撮って見ることによってわかることっていうのが絶対にあって、この選択は絶対に間違っていないものだったと僕も思いました。

山田孝之がこだわっていることは映画作りに携わるものにあるまじきただのわがままでしかないことで、

現状あるものでそこからどう最良のものを作り出していくのか。

それが映画作りといえるのではないかとそんなことを思わされる一方で

それは決して妥協ではないと僕は思います。

今までの自分の映画作りを山田孝之に批判された山下監督の顔が本当に辛かった。

まさかこの番組でこんなに辛い顔を目撃することになるとは思ってなかったので正直見ながらうろたえてしまったくらいです。

その後のアホ展開にも素直に笑えなかったくらいです。

『山田孝之の東京都北区赤羽』からの信頼関係があるこの二人があんな風に仲たがいしてしまったことがただただ悲しいです。

クランクイン20日前の映像として最後に流された花火の映像が山下さんのラストカットではないことをただただ祈るばかりです。笑

カンヌ映画祭を目指して進んできたこの企画ですが、結果として1秒も撮れないまま終わってしまうということが、僕は全然関係ない人間であるにもかかわらずなんだかとても悔しかったです。

おそらく『穢れの森』が出来上がることはもうないのでしょうが、

この『山田孝之のカンヌ映画祭』に込められた確かな熱量は決して無駄になることはなく日本映画界に一石を投じる作品としてきっと残っていくものになるだろうと信じています。

最終回は「山田孝之 故郷に帰る」ということです。

作品を撮れなかった山田孝之の悔しさがどんな形で現れるのかとても楽しみでもあり、切なくもあります。

そしてこの番組中に河瀨監督と山田孝之とで撮った短編映画が『パラレルワールド』という作品名で上映されるそうです!
「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2017」にて2017年6月1日(木)より上映とのこと。
監督:河瀨直美
楽曲:三代目 J Soul Brothers “Unfair World”
キャスト:山田孝之/石井杏奈 ほか

この番組のスピンオフとしても楽しめそうなので絶対に観に行こう!

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