Netflixオリジナルドラマ『火花』第2話感想/ネタバレ

あらすじ

神谷のコンビが活動拠点を徳永と同じ東京に移し、二人は濃密な時間を過ごすようになる。同じ頃、スパークスは初のネタ見せオーディションに挑戦する。

出演

林遣都

波岡一喜

好井まさお

徳永えり

渡辺大知

監督

毛利安孝

改めて見てこの第2話は飛びぬけて良い「神回」だなと思いました。

このシーンもこのシーンも2話のシーンだったか!と心に残る名シーン名カットの数々はやはり突出したものだと感じました。

この回を見るだけでもこのドラマが普通のテレビドラマとは違う組み立て方をしていることが分かる好例だと思われますので未見の方はまずドラマの方をご覧いただければ幸いです。

今回は主にある3つのシーンに関して記述していこうと思います。

太鼓のお兄さん

吉祥寺の井の頭公園で今まで見たこともないような民族楽器と思われる太鼓を叩いている異国のお兄さん。

のんびり太鼓を叩いているお兄さんにいちゃもんをつける神谷。

神谷「表現なんやったらもっと真剣に叩けや!」

お兄さん「いや、そういうんじゃないんで…。」

と言いながらも神谷の挑発に乗るようにどんどんリズミカルになっていく太鼓の音。

盛り上がり切る瞬間までワンカットで撮る流れはドキュメンタリックでもあり、一般の人を巻き込んで撮っているのでは?とも思える程のリアリティあるシーンに仕上がっています。

この「太鼓のお兄さん」というフレーズは2人の共通言語として今後も幾度となく登場します。

正直取り立てて面白いフレーズとは思えないのですが、この出来事が2人にとってとても重要な出来事だったということを象徴するようで、

2人だけの特別な時間を形成するのに一役買うフレーズになっていきますのでお楽しみに。

深夜の美容室

昔バイト先が一緒だった女の子から連絡があり、深夜に会うことになる。

場所はその子が勤めているであろう美容室。

しかも2人きり。

そこで徳永は髪を切ってもらうのだが…。

このシーンの雰囲気と画作りがとても好みなんです。

髪を切ってもらっているだけなのになぜかとてもエロチックで。

あんな子に深夜に二人きりで髪を切ってもらう。

僕だったらそれだけで絶対に好きになってしまう自信があります。笑

可愛すぎるわけでもなく、ブスなわけでもなく、絶妙なキャスティングだと思います。

お笑い芸人としての夢を追う徳永とスタイリストとしての夢を追うあゆみ。

いつかテレビ局で会おうと約束する2人。

とてもいいじゃないですか!

青春じゃないですか!

あゆみを演じるのは徳永えりさん。

『フラガール』や『春との旅』などに出演されていたものの最近はあまり見ることはなかったですが、このような形で再び出てきてくれて嬉しかったです。

確かな実力を持った女優さんなので今後もぜひ頑張ってほしいと思います。

(あっ、でも役名の徳永と役者名の徳永が紛らわしいですね。笑)

高円寺での路上ライブ

徳永が家までの道中を歩いていると路上ミュージシャンの歌声が聞こえてくる。

その歌声にふと立ち止まる徳永。

他に聴いているお客さんは2,3人しかいない。

その歌を聴いている徳永の表情とギターを弾き語っている小野寺の姿をワンカットで、なおかつ徳永の背中から小野寺の背中まで縦横無尽に動き回るカメラワークは邪魔になることはなく、小野寺の歌声がスッと入ってきます。

小野寺のこの歌はとても胸を打つし、だからこそ徳永のあの反応と思いきや…。

という展開になっていく。

夢追い人の物語が1つ2つと連なっていく構造もとても素敵。

小野寺を演じる渡辺大知さんはロックバンド黒猫チェルシーのボーカルとして活躍していて、俳優としても『色即ぜねれいしょん』『くちびるに歌を』傍ら、監督としても渋川清彦主演『モーターズ』を手掛けるなど本当に多彩な方です。

この小野寺が担っている物語もとてもビターで個人的にお気に入りのシークエンスであります。

今後の展開もお楽しみに。

最後に

第2話の演出は毛利安孝さん。

あいにく他の監督作を拝見したことはないのですが、とても実力のある監督さんであることはこの第2話を見るだけで明らかです。

どうやら数多くの作品で助監督などを経験している方のようなので相当な経験値を積んでいる方なんだと感じました。

毛利さんは第2話のみの担当なのが惜しいですが、『火花』においてこの方がこの話を担当していたというとてつもない功績は称賛値するものだと思います。

このような神回を作ってくれて本当にありがとうございますと言いたい気分です。

上に挙げた3つのシーン以外にも横移動のショットがどれもスムーズで素晴らしい点や、居酒屋での後輩芸人との飲みの時のハッとさせるようなワンアイディア、またラストの徳永の背後に映りこむ火花など思い出すだけで鳥肌が立つほどに素晴らしい演出の数々。

もう後輩芸人にでもなったような気分で「ごちそうさまです!」と言わずにはいられないような心地です。笑

このような素晴らしい演出家が今後も作品を作り続けられる世の中であることを願っております。

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