第40回日本アカデミー賞

第40回日本アカデミー賞が発表になりました。

受賞結果は以下の通りです。

第40回日本アカデミー賞受賞結果

最優秀作品賞

「シン・ゴジラ」

最優秀アニメーション作品賞

「この世界の片隅に」

最優秀監督賞

庵野秀明(総監督) / 樋口真嗣(監督)「シン・ゴジラ」

最優秀脚本賞

新海誠「君の名は。」

最優秀主演男優賞

佐藤浩市「64-ロクヨン- 前編」

最優秀主演女優賞

宮沢りえ「湯を沸かすほどの熱い愛」

最優秀助演男優賞

妻夫木聡「怒り」

最優秀助演女優賞

杉咲花「湯を沸かすほどの熱い愛」

最優秀撮影賞

山田康介「シン・ゴジラ」

最優秀照明賞 ※撮影賞に準じる

川邉隆之「シン・ゴジラ」

最優秀音楽賞

RADWIMPS「君の名は。」

最優秀美術賞

林田裕至 / 佐久嶋依里「シン・ゴジラ」

最優秀録音賞

中村淳(録音) / 山田陽(整音)「シン・ゴジラ」

最優秀編集賞

庵野秀明 / 佐藤敦紀「シン・ゴジラ」

最優秀外国作品賞

「ハドソン川の奇跡」

新人俳優賞

杉咲花「湯を沸かすほどの熱い愛」
高畑充希「植物図鑑 運命の恋、ひろいました」
橋本環奈「セーラー服と機関銃 -卒業-」
岩田剛典「植物図鑑 運命の恋、ひろいました」
坂口健太郎「64-ロクヨン- 前編」「64-ロクヨン- 後編」
佐久本宝「怒り」
千葉雄大「殿、利息でござる!」
真剣佑「ちはやふる -上の句-」「ちはやふる -下の句-」

以上となります。

総評をさせていただくと正直これほどまでに真っ当な結果になるとは思っていなかったので少々驚きました。

と言ってももちろん全部門が文句のないものだったかと言うとそんなことはないのですが…。

まず作品賞や監督賞、撮影賞などここまで『シンゴジラ』が独占するとは全く思いもせず、どうせ『怒り』が各部門を総なめにするんだろくらいに思っていた僕はとても驚きました。

『怒り』は助演男優賞の妻夫木聡さんだけでした。

確かに『怒り』での妻夫木聡さんは新境地というか、今まで見たことないような面を見せてくれたような気がしてとても良かったと思った記憶があります。

個人的にはリリーフランキーにあげてほしかったのですがそうはいかなかったですね。

まぁそれはそれで良しとしましょう。

今回注目すべき点としては技術的な賞と演技的な賞がパックリ分かれたところにあると思いました。

『シンゴジラ』は技術的な部門では多数受賞したものの演技部門では最優秀には届かなかった。

これがなにを意味するかというと完全に監督が作り出した世界観がすべての出発点としてあってそこに役者陣が寸分たがわずハマっている作品だからということに他ならないと思います。

だからこそ演技として突出したものにはならず演技部門での受賞はならなかったと。

でもそれは悪いことではなくむしろ正解だったと僕は思います。

作品賞、監督賞を始め7部門を受賞できたことは本当に素晴らしいことだと思いますし、これには素直におめでとうと言いたいです。

そして、主演女優賞助演女優賞を揃って受賞した『湯を沸かすほどの熱い愛』の宮沢りえさんと杉咲花さんも本当に素晴らしい演技で納得の受賞だったと思います。

個人的にはこの作品自体には色々と思うところもあるのですが、そこまでメジャーな作品ではなくてもここまで第一線で勝負できるということを示したことはこれからの日本映画界の希望と言えるのではないでしょうか。

ただ、主演男優賞は僕は納得していません。

『64』での佐藤浩市さんの演技は悪くはなかったですが、特別今までのキャリアにおいて優れたものだとは思えないですし、この作品においては永瀬正敏さんの方がいい演技をしていたと思うだけにどうしても首をかしげてしまいます。

個人的には松山ケンイチさんに受賞して欲しかった…。

ここで受賞していればさらに一皮も二皮も剥けた良い俳優になっていくと思うだけに無念です。次に期待しましょう。

長編アニメ部門もてっきり興行収入を加味して『君の名は。』が受賞すると思っていたし、そうなったとしても異論はないのですが、『この世界の片隅に』が受賞となったのは意外でした。

これも何か日本映画界変革を予感させる意志を持った授賞のように思えてとても嬉しかったです。

ただ、その折衷案なのか脚本賞に『君の名は。』を選んでいるのには、脚本としてそこまで完璧な作品だとは思っていない僕は苦笑でした。

いや、本当に大好きな作品なんですけどね。

日本映画界に多くの希望を感じられた2016年の締めくくりとしての日本アカデミー賞がこのような結果になって正直安堵したとともに、

でも2017年度は失速してしまうようじゃ意味がなくて、より高いところを目指していかなくてはいけないのだと気を引き締められるような授賞式だったと思います。

我々観客もより厳しい目を持って、作品を育てていく意思を持って、楽しんで、映画を観続けなくてはと肝に銘じ、明日からまた新たな映画へ足を運ぼうじゃないですか!

明日もまた素敵な映画に出会えますように。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク