二人の抱えた後悔 映画『ビフォアサンセット』感想/ネタバレ

あらすじ

リチャード・リンクレイター監督、イーサン・ホーク&ジュリー・デルピー主演で1995年に製作された「恋人までの距離(ディスタンス)」=原題「ビフォア・サンライズ」の、9年ぶりとなる続編。前作の主人公2人が9年後にパリで再会する。ジェシーは結婚して子どもも生まれ、作家となってパリの書店に講演にやってくる。セリーヌは環境保護団体で働き、今は旅行中の写真家の恋人と同居しているが、ジェシーの講演会に現れる。2012年には、本作からさらに9年後の2人を描いた3作目「ビフォア・ミッドナイト」も製作された。

スタッフ

監督
リチャード・リンクレイター
製作
リチャード・リンクレイター
アン・ウォーカー=マクベイ
原案
リチャード・リンクレイター
キム・クリザン
脚本
リチャード・リンクレイター
イーサン・ホーク
ジュリー・デルピー
撮影
リー・ダニエル
編集
サンドラ・エイデアー

キャスト

  • イーサン・ホーク
  • ジュリー・デルピー
  • バーノン・ドブチェフ
  • ルイーズ・レモワン・トレス
  • ロドルフ・ポリー

作品データ

原題 Before Sunset
製作年 2004年
製作国 アメリカ
配給 ワーナー・ブラザース映画
上映時間 81分

昨日見た『ビフォアサンライズ』に引き続き続編の『ビフォアサンセット』を見てみました。

『ビフォアサンライズ』もかなり好きだったのですが、こちらも負けず劣らず、いや前作があったからこそより一層楽しめる作品になっていました。

まずどうやって再会させるのだろうと気になっていたのですが、再会の設定からとてもロマンチック。

ジェシーがセリーヌとの一夜を綴った小説の講演会でパリを訪れ、その講演会をセリーヌが見に来ていると。

もしこれが偶然の再会だとしたら興ざめしていたかもしれません。

でも会いたいという明確な意志の元ジェシーは小説を書き、セリーヌはそれを読み会いに来たと。

再会の形としてこれしかないとしか思えないほど素晴らしい発想でした。

僕はもうこの時点でこの映画に魅了され、あとは二人の会話に耳を傾けているだけでした。

今作も前作の撮り方と全く同じ手法を取っており、冒頭のカフェでは座って話しているもののその後は街を歩いたり、ベンチに腰掛けてみたり、船に乗ってみたり、車の中だったり、彼女の部屋だったり。

特に船に乗って橋の下を通るシーンはとても印象深い素敵な景色でした。

二人の会話も9年前の初々しさは見る影もなく(笑)

過剰とも思えるほどに擦れた会話を繰り返します。

それだけ大人になったんだということをお互い証明するように。

役者本人たちも9年という年月を経ているわけで大人になってしまったという説得力が顔に張り付いているようでした。

また「こんなにも会いたかったんだ」というのがイーサンホークの表情から痛いほど伝わってきてもはや芝居を越えた領域の技だと感心させられます。

それぞれ問題を抱えてしまっている二人は、

「あの時、再会できていれば今とは違う人生を歩めていたのに…。」

お互いに会話の中にそんなニュアンスを帯びさせるのですが、

もうあの頃ほど若くはないし、今一緒になってもだめかもしれない。

そんな生きる中で身に着けてしまった怯えを抱きながら、

でも考えないように、少しでも長くこの時間が続けばいいというような余韻を残したままこの映画は終わります。

おどけながら終わる素敵な終わり方でした。

そのまた9年後を描いた続編『ビフォアミッドナイト』もあるみたいなのでそこではどうなっいるのかを楽しみに今から見てみようと思います。

『ビフォアサンライズ』を見て好みだった人は絶対に見た方がいいと思いますのでぜひご覧ください!

おすすめ度

☆8.5/10

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