些細なことに後悔することのない人生を送る勇気をくれる 映画『ビフォアサンライズ』感想/ネタバレ

あらすじ

列車の中で出会ったアメリカ人青年ジェシーとフランス人女性セリーヌ。意気投合した彼らはウィーンで途中下車し、14時間だけという約束で一緒に過ごすことにするが……。リチャード・リンクレイター監督が贈る、極上のラブ・ストーリー。ウィーンの街を歩きながら2人が交わす、時に他愛なく、時に哲学的な会話の数々が光る。2004年には、本作より9年後の彼らの姿を描いた続編「ビフォア・サンセット」、13年にはさらに9年後を描いた「ビフォア・ミッドナイト」も製作。続編にあわせて本作のDVDタイトルは「ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(ディスタンス)」になっている。

スタッフ

監督
リチャード・リンクレイター
製作
アン・ウォーカー=マクベイ
製作総指揮
ジョン・スロス
脚本
リチャード・リンクレイター
キム・クリザン
撮影
リー・ダニエル
編集
サンドラ・エイデアー
音楽
フレッド・フリス

キャスト

作品データ

原題 Before Sunrise
製作年 1995年
製作国 アメリカ
配給 東宝東和
上映時間 101分

以上映画.comより引用。

リチャードリンクレイター監督作『6才のボクが大人になるまで』がとてつもなく好きにも関わらず、こちらのビフォア3部作は1作も見ていないという体たらくだったため見なければ!ということで今回Amazonプライムで見てみました。

まだ第1作目しか見ていませんがこれはとても面白く、なおかつロマンティックな作品だと感じました。とても好きでした。

基本的には電車で出会った男女がただしゃべっている。そんな話でしかありません。

しかし、それだけの風景を全く飽きずに見ることができる。

簡単そうに見えて実はとても難しいことに軽やかに挑戦している作品に思えました。

今作では冒頭からただ会話しているだけではなく、会話の背景にさりげなく移り行く風景を置き続けています。

電車の車窓や、バスの車窓、時には歩きながらの会話だったり、観覧車の中だったり。

とにかく座って話しているだけというシーンにならないようにひたすらに風景を動かしていきます。

そうすることによって観客が飽きることのないように構成している。

これは絶対に意識的にやっていることで観ているうちに二人だけの空間に引き込まれていきます。

そして何よりも素晴らしいのは主演のイーサンホークとジュリーデルピー!

これだけの会話量の中で全く間延びすることなくそれぞれがそれぞれのその時の感情の中で的確に演じています。

きっと作中には脚本にはなかったアドリブのシーンも多数含まれているでしょう。

でも、脚本とアドリブのギャップがなくその人物が発している言葉としか思えないリアルさが充満していました。

『6才のボク~』におけるイーサンホークの貢献度には並々ならぬものがあり、深く感心させられましたが、すでにこの時点でとてつもないポテンシャルとシンクレイター監督との親密さを築けていることに驚かずにはいられません。

街で知り合う人々のキャスティングも見事でみんなとても愉快で二人の時間に彩を与えてくれていました。

一種のロードムービーとしても楽しめる作品だったと思います。

難癖つける部分があるとすれば続編があるということくらいでしょうか。

そう思わずにはいられないほど完璧で素敵な終わらせ方だったと思っています。

でもきっと、リンクレイター監督作品であるならば残り2作も酸いも甘いも散りばめた傑作に仕上げてくれていると信じています。

今から2作品を見られるのがとても嬉しく楽しみでもあります。

未見の方は第1作目だけでもぜひ見てみてください!

きっと、些細なことに後悔することのない人生を送る勇気をくれる作品になってくれると思います。

おすすめ度

☆8.5/10

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