『東京女子図鑑』 第四話結婚しない男 感想/ネタバレ

あらすじ
三軒茶屋から恵比寿の街へと生活を変えた綾は、ブランド立ち上げのリーダーになり、仕事も遊びも順風満帆な日々を送っていた。隆之と恵比寿を満喫するデートを重ねていたある日。「俺は結婚しないよ。システムに縛られない関係を大事にしたい」と言う隆之に驚きつつも、恵比寿と隆之の魔法にかかった綾は、仲の良い先輩の圭介の助言も聞かず、これが自分の求めているものだと信じて疑わなかった。しかし、綾の20代最後の誕生日、一緒に過ごそうと隆之と約束した待ち合わせの場所に隆之の姿はなかった。魔法はいつかは解けるのだと知った綾は、新たな決意をする。。。


冒頭のトイレでのシークエンスは女性を描いた作品にありがちな陰口を言われているのを本人が聞いてしまっているという場面でありながら、それを聞いている本人が落ち込むなどということは全くなく、それによって自分の現在地を再確認するというこの作品らしいシーンになっていて、さらにそれをさりげなくワンカットで見せている点にさすがタナダユキと思わずにはいられない素晴らしいシーンでした。


この作品は観ている側の共感の余地をとことん排除して作られている作品なのだと改めて気づかせてくれるシーンだったと思います。


ランチタイムのお店でどこかぎこちないカップルを見つけ、それを蔑む場面などは本当に胸糞悪いシーンなのですが、かつて田舎にいたころや出てきて間もないころ主人公の彼女もそうだったであろうものを懐かしむこともなく真っ向から否定していく姿勢は彼女らしいと言えばそうなのだけれど、やはり好きになれずこんなやつ不幸になればいいのにとしか思えません。
しかしそれは製作側の示す方向性でもあって、第4話が分岐点となって話は進んでいくように思いました。

身分不相応であることに気づき真っ当に生きていくのか、あるいはそうでないのか。

幸いこの主人公の周りにはまだ助言してくれる人が幾人かいて、修正の余地は残されていますが、どちらになっても面白く、ある種の他人事として楽しんでいきそうな気がします。
今回の年号が2005年だったので恐らくあと10年以上分のストーリーがあると思われますが、彼女の終着点がどうなるのかとても楽しみです。

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