所在の置き所のなさ『アズミハルコは行方不明』感想/ネタバレ

今回は『アズミハルコは行方不明』をご紹介します。
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あらすじ
日本中どこにでもありそうな、郊外のある街。この街から独身OLの安曇春子(アズミハルコ)が突然姿を消した。街じゅうに貼られたハルコの行方不明ポスターとともに、彼女のポスターをモチーフにしたグラフィティアートが拡散されていく。ネットでは、男だけを無差別に襲う女子高生ギャング団とハルコポスターのグラフィティアートとの関係性が噂されはじめて……。失踪前と失踪後、ふたつの時間軸を交錯させながら、現代女子の生きざまを描き出す。
スタッフ
監督
松居大悟
原作
山内マリコ
脚本
瀬戸山美咲
エグゼクティブプロデューサー
大田憲男
藤本款
キャスト
蒼井優、高畑充希、太賀、葉山奨之、石崎ひゅーい
製作年
2016年
製作国
日本
配給
ファントム・フィルム
上映時間
100分
映倫区分
PG12
2013年に発表された山内マリコの長編小説「アズミ・ハルコは行方不明」を蒼井優主演により映画化。
安曇春子役の蒼井は、「百万円と苦虫女」(08)以来の映画単独主演。監督は「アフロ田中」でデビュー以降、「ワンダフルワールドエンド」「私たちのハァハァ」などを手がけている松居大悟。
勝手にオリジナル作品だと思いながら観てしまっていたのですが原作のある作品だったんですね。
独創性はスゴくあるなと思いました。
しかし、それにあまり乗ることが出来ず所在の置き所のない作品に感じられてしまいました。
時系列があまりにもバラバラになりながら物語が進むので少々面食らいましたがなるほどこういう感じね、ふむふむ。と理解しながら観れば十分に内容を把握できるものの、正直そうする必要があったのかどうかは分からないし、原作でもそうならばあぁそうなんだ。という感じではあるものの、まぁ正直乗れなかったということなんですけど。
時系列のバラバラ具合が若者描写に一役買っているように見えながら、でも実際そんなに深い部分を描けているかというとそうは思えず、蒼井優さん演じるアズミハルコの世代を映し出す瞬間の方がよっぽど情感に溢れていたなぁという印象です。
特に蒼井優さんと石崎ひゅーいさんが対峙している瞬間の間には独特のものがあり、おそらく普段ミュージシャンをされている石崎さんに蒼井優さんが合わせたからこそ生まれたものなのだろうと思いますがその二人だけの空間はとても好きな空間でした。
それと本作で本当に感心させられたのは高畑充希さんの演じ手としての幅の広さで、地方に住んでいる恋愛体質のしょーもない女の子をこれでもか!というくらいに体現していました。
今年公開の『怒り』でも少ない出演ながら印象的な演技を見せてくれていましたが、対照的な役を演じ分ける技術力の高さにはあっぱれという他ありません。
最後に、この作品の1つのモチーフとしてグラフィティーアートが取り上げられていますが、それに対して騒ぎ立てる様子を見せられるうちに途中から心底どうでもよくなってしまったというか、登場人物たちが抱くほどの熱量をこちらが帯びることはなく、それは『私たちのハアハア』を観たときにも感じたのですが登場人物がヒートアップする度にもういいよ…。とこちらが冷めてしまう感じがあるんですよね。
それが制作者側の意図に反するものであるならばもう少し改善すべきなのではないかと感じました。
まあでもドキュメンタリー映画『イグジットスルーザギフトショップ』は最高だよね!というのには心底同意です!
僕にはあまりハマらなかったですが、『私たちのハアハア』が好きな人にはきっとハマる作品だと思います。
気になっている方はぜひご覧ください。
(僕は『ワンダフルワールドエンド』が好き。)
おすすめ度
☆6/10


2013年に発表された山内マリコの長編小説「アズミ・ハルコは行方不明」を蒼井優主演により映画化。
安曇春子役の蒼井は、「百万円と苦虫女」(08)以来の映画単独主演。監督は「アフロ田中」でデビュー以降、「ワンダフルワールドエンド」「私たちのハァハァ」などを手がけている松居大悟。
勝手にオリジナル作品だと思いながら観てしまっていたのですが原作のある作品だったんですね。
独創性はスゴくあるなと思いました。
しかし、それにあまり乗ることが出来ず所在の置き所のない作品に感じられてしまいました。
時系列があまりにもバラバラになりながら物語が進むので少々面食らいましたがなるほどこういう感じね、ふむふむ。と理解しながら観れば十分に内容を把握できるものの、正直そうする必要があったのかどうかは分からないし、原作でもそうならばあぁそうなんだ。という感じではあるものの、まぁ正直乗れなかったということなんですけど。
時系列のバラバラ具合が若者描写に一役買っているように見えながら、でも実際そんなに深い部分を描けているかというとそうは思えず、蒼井優さん演じるアズミハルコの世代を映し出す瞬間の方がよっぽど情感に溢れていたなぁという印象です。
特に蒼井優さんと石崎ひゅーいさんが対峙している瞬間の間には独特のものがあり、おそらく普段ミュージシャンをされている石崎さんに蒼井優さんが合わせたからこそ生まれたものなのだろうと思いますがその二人だけの空間はとても好きな空間でした。
それと本作で本当に感心させられたのは高畑充希さんの演じ手としての幅の広さで、地方に住んでいる恋愛体質のしょーもない女の子をこれでもか!というくらいに体現していました。
今年公開の『怒り』でも少ない出演ながら印象的な演技を見せてくれていましたが、対照的な役を演じ分ける技術力の高さにはあっぱれという他ありません。
最後に、この作品の1つのモチーフとしてグラフィティーアートが取り上げられていますが、それに対して騒ぎ立てる様子を見せられるうちに途中から心底どうでもよくなってしまったというか、登場人物たちが抱くほどの熱量をこちらが帯びることはなく、それは『私たちのハアハア』を観たときにも感じたのですが登場人物がヒートアップする度にもういいよ…。とこちらが冷めてしまう感じがあるんですよね。
それが制作者側の意図に反するものであるならばもう少し改善すべきなのではないかと感じました。
まあでもドキュメンタリー映画『イグジットスルーザギフトショップ』は最高だよね!というのには心底同意です!
僕にはあまりハマらなかったですが、『私たちのハアハア』が好きな人にはきっとハマる作品だと思います。
気になっている方はぜひご覧ください。
(僕は『ワンダフルワールドエンド』が好き。)
おすすめ度
☆6/10

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