3Dの持つ没入感『誰のせいでもない』感想/ネタバレ

今回はヴィムベンダース監督作『誰のせいでもない』をご紹介します。
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あらすじ
1つの事故が4人の男女の運命を変えていく様子をサスペンスフルに描いた人間ドラマ。カナダ、ケベック州モントリオール郊外。作家のトーマスは仕事がうまくいかず、一緒に暮らす恋人サラとの関係がぎくしゃくしていた。ある大雪の日、車を運転していたトーマスが目の前に飛び出してきた何かに慌てて急ブレーキをかけると、そこには虚ろに座り込む1人の少年がいた。少年の無事を確認し胸をなでおろしたトーマスが少年を自宅まで送ると、母ケイトは息子の姿を見て何故か半狂乱になってしまう。そしてこの事故が、トーマスと恋人サラ、編集者のアン、少年の母ケイトの人生を大きく狂わせていく。
監督
ヴィム・ベンダース
製作
ジャン=ピエロ・リンゲル
製作総指揮
ジェレミー・トーマス
フセイン・アマーシ
アーウィン・M・シュミット
キャスト
ジェームズ・フランコ、シャルロット・ゲンズブール、マリ=ジョゼ・クローズ、ロバート・ネイラー、パトリック・ボーショー、レイチェルマクアダムス
原題
Every Thing Will Be Fine
製作年
2015年
製作国
ドイツ・カナダ・フランス・スウェーデン・ノルウェー合作
配給
トランスフォーマー
上映時間
118分
映倫区分
PG12
「パリ、テキサス」「ベルリン・天使の詩」などの巨匠ヴィム・ベンダースが7年ぶりに劇映画のメガホンをとり、トーマス役をジェームズ・フランコ、サラ役をレイチェル・マクアダムス、ケイト役をシャルロット・ゲンズブールがそれぞれ演じています。
ヴィムベンダース監督の劇映画は今まで劇場で観たことがなく、今作はぜひ劇場で見ようと思っていたものの、前情報を入れていなかったため3D作品であることを当日知りました。
なぜこれが3Dなんだとメガネonメガネになるため3Dがとても嫌いな僕は憤怒しましたが、上映時間の関係上泣く泣く3Dで観ました。
(嫌いすぎてザ・ウォークとかゼログラビティも3Dで観るほどです…笑)
結果として不思議な没入感のある3Dに仕上がっていたため無駄にRIDE感のある3Dよりははるかに良かったのではと納得させられた次第でございます。
ジェームズキャメロン監督曰く「3Dは奥行きが大事なんや!」とのことですが、(アバター観たことない…)
その言葉を思い起こさせるように奥行きを意識した画作りを終始しているのが印象的でした。
ヴェンダース監督の『Pina/踊り続ける命』も3Dが売りのダンス映画でしたがこちらも未見なのでどこかの劇場で再上映があればぜひ見てみたいと思いました。
さて、肝心の内容ですが正直なところあまり理解できなかったというか、すぐに数年後に時制が飛んだりするのでついていけないことが多々ありながらの鑑賞になってしまいました。
ただ、でもそれでいいというか、時間の流れに身を任せながら見ていけばいい映画というか、その飛ばされた数年間の時間に思いを馳せながら見る映画なのかなと。
事故を起こしてしまった主人公トーマスもきっと大きな葛藤を抱きながら生活してきたと思うんです。
しかし、それが大っぴらに描かれることはなく、克服するまでを長いスパンで間接的に描いていく構造が面白く、
ともすれば単なる成功譚にも見えてしまう話を余白を巧みに残しておくことで深い物語として成立させています。
終わり方も物語の落としどころとして間違いのないところで終わりにしているのでその後の「彼」の人生に余韻を残す結果になっていてとても良かったのではと感じました。
万人におすすめできる作品ではないというのが正直なところですが過去のヴェンダース作品が少しでも好きな人は巨匠の美技に酔いしれる、そんな映画になっていると思いますのでできれば3Dでご覧いただければと思います!
おすすめ度
☆7/10

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