映画としての飛躍『闇金ウシジマくんFINAL』

今回は『闇金ウシジマくんFINAL』をご紹介します。
作品シリーズを締めくくるべく真摯に作られた、
ラストにふさわしい映画だと感じました。
20161025224830769.jpg
あらすじ
ウシジマが闇金融の世界に身を置くことになった過去の因縁が明らかにされる。ある日、ウシジマの中学時代の同級生・竹本優希がカウカウファイナンスに現れ、生活のための金を貸してほしいと言うが、ウシジマはその頼みを断る。金を借りられずに事務所を去った竹本は、住み込みで労働ができるという「誠愛の家」に入居することになるが、「誠愛の家」の実態は、入居者に過酷な労働を強いる貧困ビジネスだった。
監督
山口雅俊
原作
真鍋昌平
主題歌
Superfly
イメージソング
Superfly
キャスト
山田孝之、綾野剛、永山絢斗、安藤政信、YOUNG DAIS、間宮祥太朗、高橋メアリージュン
製作年
2016年
製作国
日本
配給
S・D・P
上映時間
130分
映倫区分
PG12
山田孝之さんが、違法な高金利で金を貸す闇金融業者・丑嶋馨に扮する「闇金ウシジマくん」シリーズの最終章です。
ウシジマの中学時代を知る竹本役を永山絢斗が演じ、安藤政信、YOUNG DAIS、間宮祥太朗、真野恵里菜ら豪華キャストがシリーズのラストを飾っています。
僕がドラマシリーズの映画版を見るときにいつも意識していること。
それは製作側に「映画」にする意思があるかということです。
近年の作品で言うとガリレオシリーズの映画版『真夏の方程式』がドラマシリーズの映画版として白眉の出来でしたが、
本作は映画part3でやったドラマの延長線上の演出は避け、ウシジマの過去にフォーカスを当てることで「映画」としての飛躍に成功している作品だといえます。
映画やドラマにおける過去パートの扱いというのはとても難しく、
幼少期もそのまま同じ役者を使うのが一番手っ取り早い方法ではありますが、
そうなると年齢的に無理がある場合がほとんどです。
かといって別の若い役者を使うとなると
キャラクターの軸をブラさないために演出に細心の注意を払わなければならないのに
そこがおろそかになっている作品が非常に多いのが現状です。
本作においてはウシジマの中学時代を描いているため、
当然別の役者を使わなければならなかったわけですが、
中学時代の演出を手を抜かず完璧にやり抜いているどころか、
今作最大の肝として据えている点だけでもこの映画は十分勝っている作品だと思います。
特にウシジマ役の中学時代を演じる狩野見恭兵さんの完コピぶりがとにかく素晴らしいです!
いや、完コピどころか山田孝之さんのウシジマを超えているとすら思える程に素晴らしかったです。
有名なキャストが出ていない過去パートすらウシジマ足りえてしまう山口雅俊監督の演出力は相当なものだと思いました。
今後も追い続けていきたい監督の1人となりました。
ウシジマが見せるあどけない笑顔によってあのウシジマですら愛おしく思えてしまい、
最後はほろりと泣かされる、そんな映画に仕上がっています。
これまでウシジマシリーズを1度でも見たことがある人すべてにおすすめの1本と言えます。
ぜひ劇場でご覧いただければと思います!
そして僕は、ウシジマシリーズで初めて見たときから、高橋メアリージュンが好き。笑
おすすめ度
☆8/10

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク