絵の強さと画の強さ『オオカミ少女と黒王子』

二階堂ふみさんが普通の女子高生役を演じているということで気になってはいたものの、
劇場で見るには少々躊躇する類いの映画だったためスルーし、
今回DVDレンタル開始のタイミングで拝見しました。
時折キュンキュンしながら(笑)とても楽しんで見られる映画でした。
あらすじ
八田鮎子の同名人気コミックを二階堂ふみ、山崎賢人の主演で実写映画化。恋愛経験ゼロにもかかわらず、見栄っ張りで友達と架空の彼氏との恋愛話を語る「オオカミ少女」の篠原エリカ。街で見かけたイケメンの盗撮写真を自分の彼氏だと偽り、友達をやりすごそうとするが、写真の男は女子から絶大な人気を集めている同級生・佐田恭也だった。エリカは事情を打ち明け、恭也に彼氏のフリをすることを承諾してもらうが、その代わりにエリカが飲んだ条件は恭也の「犬」となること。人当たりがよく人気者の恭也の本性は、評判とは真逆の、腹黒で超がつくドSの「黒王子」だったのだ。かくして、偽装カップルとなったエリカと恭也だったが……。監督は「ストロボ・エッジ」「娚の一生」など少女コミックの映画化を数多く手がけている廣木隆一。
監督
廣木隆一
原作
八田鮎子
脚本
まなべゆきこ
製作
福田太一
中山良夫
キャスト
二階堂ふみ、山崎賢人、鈴木伸之、門脇麦、横浜流星
製作年
2016年
製作国
日本
配給
ワーナー・ブラザース映画
上映時間
116分

すでに飽和状態にありながら毎年大量に製作されている少女漫画原作映画のなかにあって本作は一味違った作品になっていると思います。
その理由は二階堂ふみさんと山崎賢人さんの好演と廣木隆一監督の演出力にあると感じました。
二階堂さんの実力はすでに周知の通りですが、
今までは一癖も二癖もある役を演じることが多くありました。
しかし、今回は女グループのしがらみの中で懸命に生きるいたって普通の女の子を実に活発に演じ切っていて、
少々現実的ではない設定でありながら主人公が恋をしていく過程が内面的にしっかり描かれていました。
山崎さんは近年の若手俳優の中でドSキャラを演じさせたら右に出る者はいないほどの存在感を持つ役者だと思っていつも見ていましたが、
今作でもその実力を遺憾なく発揮していて、思う存分キュンキュンさせてくれます!(筆者は男です。笑)
エリカと恭也が初めて出会うシーンを渋谷のパルコ前の人だかりの中で大胆に強行していて、おっ!と思わされたり、
二階堂さん演じるエリカが初めて誰かの役に立てた帰り道に、歩きながら今夜はブギーバックを歌うシーンでは、なぜその曲?と思いながらもなんだか妙にグッとくるシーンに仕上がっていてとてもいいなと思えました。
原作漫画の絵のイメージに対して、シーンの強さ、画の強さというものが損なわれてしまいがちな少女漫画原作映画において本作は誠実にトライし映画としての価値がある作品といえると思います。
二階堂さんの顔をこんなにシンプルに真正面から捉えた画が見られる映画は今までなかったのではないかと思います。
二階堂ファン必見の1作であるとともに、少女漫画映画に懐疑的な方にも食わず嫌いをせずにぜひ見ていただきたい作品になりました。
ぜひご覧いただければと思います!
おすすめ度
☆7.5/10

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